暗示コントロール
暗示コントロール
暗示コントロール
皆さんは”残酷コントロール”というデッキをご存知でしょうか?
その名の通りアラーラ期に存在した≪残酷な根本原理≫をフィニッシャーに据えたコントロールデッキです。
二コル・ボーラスの代名詞ともいえる≪残酷な根本原理≫はフレーバー的にも人気があり、モダン以下の環境でも愛好者が存在します。
現在のスタンダードでもそれを彷彿とさせる新カード≪闇の暗示≫が収録されています。
これを使ってみない手はありませんね?
それではレシピをどうぞ!

土地 23枚
≪産業の塔/Spire of Industry≫ 4
≪尖塔断の運河/Spirebluff Canal≫ 4
≪凶兆の廃墟/Foreboding Ruins≫ 4
≪沼/Swamp≫ 6
≪山/Mountain≫ 2
≪島/Island≫ 3

クリーチャー 8枚
≪歩行バリスタ/Walking Ballista≫ 4
≪氷の中の存在/Thing in the Ice≫ 4

インスタント 5枚
≪致命的な一押し/Fatal Push≫ 3
≪予期/Anticipate≫ 2

ソーサリー 11枚
≪闇の暗示/Dark Intimations≫ 4
≪光輝の炎/Radiant Flames≫ 4
≪破滅の道/Ruinous Path≫ 3

アーティファクト 7枚
≪改革派の地図/Renegade Map≫ 3
≪予言のプリズム/Prophetic Prism≫ 4

プレインズウォーカー 6枚
≪灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited≫ 2
≪反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance≫ 3
≪炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller≫ 1

まずはデッキコンセプトの核、≪闇の暗示≫。
このカードは(2)(青)(黒)(赤)のマナコストで”対戦相手はクリーチャーorPWを1体サクリファイス、1ディスカード。こちらは墓地のクリーチャーorPWを1枚ハンドに回収、1ドロー”と軽くなってはいますが仄かに≪残酷な根本原理≫を想起させる内容になっています。
5マナとやや重めで色拘束も強いですが、撃ってしまえば1枚で相手とのアドバンテージ差を大きく広げるという点は依然として変わっていません。
このデッキのクリーチャー・PWならどれもカードパワーが高いので良い活躍をしてくれることでしょう。
例えば後述の≪歩行バリスタ≫。
こちらは自発的に墓地へ行けるという点から≪闇の暗示≫とはシナジーを形成しています。
勿論トークン等の小型クリーチャーをバリスタで処理して≪闇の暗示≫で大物を布告除去する助けにも最適です。

≪闇の暗示≫を入れる以上は除去コンといってもある程度のクリーチャーとPWに枠を採ります。
そちらを詳しく見ていきましょう。

≪歩行バリスタ≫
可変型のサイズのおかげで≪闇の暗示≫で回収した後程の土地が伸びた状態でも有用性があるのがすごいクリーチャー。
自身のサイズをそのまま1:1で火力に変換できる能力はPWや小型システムクリーチャーへの除去として最適です。
大物以外を蹴散らして≪闇の暗示≫のために道を作ってあげましょう。

≪氷の中の存在≫
こちらは2マナ0/4防衛、インスタントorソーサリーを4つ唱えるとホラー以外のクリーチャーをバウンスしながら7/8に変身します。
基本が除去コンのこのデッキでは変身が容易にできるのがうれしい所。
≪闇の暗示≫の前にクリーチャーを一掃してPWを狙い撃つ一助になってくれるありがたい存在。

≪灯の再覚醒、オブ・ニクシリス≫

≪灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited≫ (3)(黒)(黒)
プレインズウォーカー — ニクシリス(Nixilis)
[+1]:あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。
[-3]:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
[-8]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは「プレイヤー1人がカードを1枚引くたび、あなたは2点のライフを失う。」を持つ紋章を得る。
初期忠誠度:5

どれも除去コントロールにぴったりの能力で採用実績も豊富なPW。
プラスでアドを取り、マイナスで除去、奥義もコントロールしきった後の勝ち手段としては申し分ない性能です。
汎用性の高い黒らしからぬ優等生なPW、初期忠誠度が高めなのもグッド。

≪反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance≫

≪反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance≫ (2)(赤)(赤)
プレインズウォーカー — チャンドラ(Chandra)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。あなたはそのカードを唱えてもよい。そうしないなら、反逆の先導者、チャンドラは各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与える。
[+1]:あなたのマナ・プールに(赤)(赤)を加える。
[-3]:クリーチャー1体を対象とする。反逆の先導者、チャンドラはそれに4点のダメージを与える。
[-7]:あなたは「あなたが呪文を1つ唱えるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。この紋章はそれに5点のダメージを与える。」を持つ紋章を得る。
初期忠誠度:4

一つ目の[+1]はターン中のみのドローともとれる内容の上に、ダメージ源としても優秀。
ドローソース、勝ち手段、PW除去と1粒で3度おいしい能力。
二つ目の[+1]は赤2マナのマナ加速。
≪闇の暗示≫や≪歩行バリスタ≫、≪破滅の道≫の覚醒、単純に複数回呪文を唱える際など使う先には困らない能力です。
[-3]は4点火力除去。
4マナで大抵のクリーチャーを除去できて、しかも戦場に残る。強い。
[-7]は呪文のキャスト誘発でクリーチャーorプレイヤーに5点飛ぶ紋章。日本語に意訳すると”勝ち”。
流石は神ジェイスの流れを汲む4つ能力を持ったPW、圧巻の強さですね。

≪炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller≫

Chandra, Flamecaller / 炎呼び、チャンドラ (4)(赤)(赤)
プレインズウォーカー — チャンドラ(Chandra)
[+1]:速攻を持つ赤の3/1のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを2体生成する。次の終了ステップの開始時に、それらを追放する。
[0]:あなたの手札からカードをすべて捨て、その後その枚数に1を足した枚数のカードを引く。
[-X]:炎呼び、チャンドラは各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。
初期忠誠度:4

[+1]は毎ターン6点分の打点を速攻持ちトークンとして生成。
分かりやすい盤面制圧後のフィニッシュ手段。
この手の能力の中では毎6点のダメージは大きく、制圧後迅速に勝ちに持っていけるのが素晴らしいですね。
[0]は赤らしい無軌道な手札補充。
墓地を肥やせば≪闇の暗示≫の選択肢が増えるので悪くない選択肢です。
奥義枠は派手な勝利手段ではなく[-X]の全体X火力除去。
初期忠誠度を考えると3までならチャンドラも生存し、4なら大体のクリーチャーを除去できるであろうということを考えれば下手に大振りな奥義よりもこっちのほうが良かったのかもしれません。

ここからはそれ以外のカードになります。

≪致命的な一押し≫
黒緑昂揚を環境TOPに押し上げた原因の一つとも言われる最強の1マナ除去。
そのあまりの除去範囲の広さ故下環境でも常連入りするほど。
このデッキで採用するのも必然と言えるでしょう。
≪歩行バリスタ≫、≪改革派の地図≫を置いておけば好きな時に紛争を達成できます。
サヒーリコンボの≪守護フェリダー≫のような4マナ以上でインスタントタイミングに倒さなければマズいクリーチャーにはこれで。

≪予期≫
調整版≪衝動≫。
ここしばらくのスタンの常連。
元が≪衝動≫だけあって状況に応じて必要なカードを持ってこれる動きは強いです。
このデッキだと色事故も起こりやすいので色が足りない時はお目当ての土地を、勿論終盤にはPWや≪闇の暗示≫を。
2マナと軽いので持ってきたカードをそのままキャストしやすいのも利点ですね。
軽さで言えば≪氷の中の存在≫の氷解用にも適任です。

≪光輝の炎≫
3マナで1~3点全体火力。
このデッキも当然ボーラスカラーのグリクシスカラー。
収斂をフルに活かせるため採用。
このデッキのクリーチャーは自壊できる≪歩行バリスタ≫とタフ4の≪氷の中の存在≫なので巻き込まれる心配無く撃てるのは大変ありがたいですね。

≪破滅の道≫
3マナ単体除去。
PW、クリーチャー共に対象に取れる万能除去。
そのままだとソーサリーになった≪英雄の破滅≫ですがこのカードには覚醒も付いています。
覚醒コストは7マナ。
盤面を捌いて直ぐに4/4のフィニッシャーを立てられるのはコントロールとしてはうれしい所。
≪致命的な一押し≫ではできない”PWの除去”を担当し、”インスタントでの除去”という足りない所を補ってもらうお互いを補完し合う関係です。

≪改革派の地図≫
1マナタップインのベーシックランドサーチアーティファクト。
即効性は全くありませんが1マナなのでテンポを殺さずに土地を整えられるデッキの潤滑油。
中、終盤も≪致命的な一押し≫用に場に出しておくという一応の役割が残るのも強み。
≪産業の塔≫で色マナを出す用というのも立派なお仕事。

≪予言のプリズム≫
キャントリップの付いたマナフィルター。
≪闇の暗示≫は赤黒青の3色の色マナを要求するのでこういったハンドアドを失わないマナフィルターは貴重。
こちらも≪改革派の地図≫と併せて≪産業の塔≫用の面もあります。
≪改革派の地図≫と違い場に残り続けるので≪産業の塔≫の色マナ条件達成はこっちの方が優れています。

ダウンサイズ版≪残酷な根本原理≫、≪闇の暗示≫。
ボーラスが収録されて2つ目のテキストが活かせるようになればもっと強くなるはず。
アモンケットでのボーラス登場に先駆けたこのカードをいち早く運用してみては?
今回もありがとうございました。

コメント

黒単番長
黒単番長
2017年2月17日8:17

霊魂破マスト!

lotus petal
2017年2月18日2:01

>>askaさん
いつもコメントありがとうございます!
アドバイス参考にさせていただいております!

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